新宿キャットウォークで使っているヌメ革が作られるまで

最高品質のヌメ革が東京で作られている

新宿キャットウォークで利用しているオイルレザーは東京で生産されています。天然素材の鞣しをおこなっているため、製造するのに30日もの日程をかけております。この世の中にでている革のほとんどがクロムなめしという、化学薬品を利用して鞣しをおこなっておりますが、この東京で行われている鞣しは、クロムを利用していない、天然素材でのなめしを行なっております。クロムアレルギーなどの方にも、気にせず利用して頂けるようになっております。
この最上級の革はどのように作られるのか。

@革ができあがるまで

アメリカから運ばれてきた原皮(げんぴ)という状態の、牛の皮に毛がついた状態のものが塩漬けにされて送られてきます。この状態の革を、塩水につけてドラムにいれて1日程度回すと、柔らかくなった皮の状態にもどします。

原皮の状態(塩漬けの状態の皮)

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ドラム

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柔らかく戻した状態で、この皮を石灰を含んだ溶液に浸す。この作業を1週間ほどかけて行う。このときに革に含まれる不要な油や毛などを取り除きます。

このときの皮は、牛1頭のサイズになっております。日本人では重すぎてとても作業ができないことから、背中で裂いて半分のサイズにしております。水を含むと、皮は非常に重くなり数十キロにもなる。半裁(1匹の半分サイズをそう呼びます)の倍の重さを考えると、想像以上の重さになる。

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その後、漉き装置にて厚みを一定にそろえる(このとき7mmの厚みになる)この装置には、高速に回転する刃がついている。ベルト状になっているのが刃になっており、この刃が皮を一定の厚さに削ります。

(Photo 6,7,8)

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ここで残った毛を取り除く行程を行います。この装置では、ローラーが高速に回転することによって、皮に残った毛を取り除きます。

(Photo9)

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再度、大きなドラムにて残留物を取り除くため再度洗う作業を行う。

(Photo 10)

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その後、ピット層と呼ばれるなめし液が入った層に薄い液から順番に濃い液体の層に16日間もかけて順番に漬けていきます。
なめし作業は、全ての作業のなかでも特徴的な作業で、この作業によって、完成品の革の性質が変わります。なめし液は、皮をただ乾かすと干からびてしまうが、この液に浸して、皮を安定化させて、つやつやしていて、柔らかい革に変える作業を行うものです。天然のなめし液を使っているために、この作業に非常に時間がかかります。(クロムを利用すれば、2日程度でなめし作業ができる)
このときの作業は、天井のクレーンにて皮をつって、溶液の入った層の間を入れ替えていきます。手間が薄い液で、奥が濃い液になっている。層の中に液を循環させるために、絶えず動かしている。

(Photo 11, 12, 13)

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その後、再度大きなドラムにて揉みます。柔らかく皮を均一にします。

ドラムからあげた皮は、脱水します。ローラーの間を通して、適度な水分を残して絞ります。水分を取り除き、オイルをいれるために適度に水分を絞ります。

(Photo14)

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今度はオイルをいれる為のドラムにて、皮に油分を染み込ませます。

(Photo 15)

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ここまでくると、慣れ親しんだ革に近くなってきてます。水分で膨らんでいるので、非常に分厚い皮になります。この皮を再度、適度な厚みにします。

(Photo 16, 17,18)

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その後、広い室内に広げて自然乾燥させます。
ここで1週間ほど乾燥させるとできあがりですが、季節や天気によって乾燥させるタイミングが異なるため、状況により異なります。急激な乾燥は、革にひび割れなどを起こしてしまうため、徐々に乾燥させる必要があります。

(Photo 19,20)

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乾燥させる行程の中で2回、人の手によって、表面の表面を整えるための作業を行います。重い電動の表面を整えてテカリを出す装置をかけるのと、その後人の手によって表面を整える作業をおこないます。

(Photo 21-24)

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乾燥させて、完成品の状態です。

(Photo 25)

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乾燥したら、あとは計量を行います。
革は、デシという単位で売買が行われるため、革のサイズが何デシあるのかを計量する必要があります。
デシという単位は、10cm×10cmが1単位で、このデシ数で価格がきまります。
この機器は、デシ数をカウントする機器です。

カッコイイ機械式の装置で、少しでっぱった金属は指で軽く触ると簡単に凹みます。この凹みで、革のサイズを計測していく装置です。

(Photo26-30)

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これらの行程がヌメ革ができるまでです。

皮(牛の皮膚)が革になるまで30日以上もの歳月をかけ、多くの職人の手を経てはじめて革ができあがります。

ヌメ革は、時間がかかっておりこれらのヌメ革を、新宿キャットウォークではある程度の在庫を持ち製作しております。

新宿キャットウォークでは、この革を利用して製品をひとつひとつ手作りで作っております。

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